健康寿命サポート通信
【機能訓練指導員が解説】季節の変わり目、高齢者が気を付けたいこと
 
      こんにちは!千葉県市川市のリハビリデイサービス「リハビリデイセンターゆずの樹」で機能訓練指導員をしている吉田です。
夏の厳しい暑さもようやく和らぎ、少しずつ秋の気配が感じられる季節となりましたね。
「最近、どうも調子が悪くて…」
「疲れがとれにくくなった…」
「なんとなく気分がすぐれない…」
季節の変わり目は、このように心身の不調を感じやすい時期です。特にご高齢の方は、気温や気圧の変化が体に大きな負担をかけ、体調不良に陥りやすい傾向があります。
今回のブログ記事では、私たちが夏から秋にかけて気を付けるべきことについて、専門家の視点から分かりやすく解説していきます。
夏から秋への体の変化:なぜ不調になるの?
夏から秋にかけて、私たちの体は大きな環境変化に適応しようと奮闘しています。主な変化は以下の2点です。
1. 寒暖差と自律神経の乱れ 日中と朝晩の気温差が大きくなるこの時期は、体温を調整しようとして、自律神経が常に活発に働きます。 自律神経は、心臓の動きや血圧、消化器の働きなどを無意識のうちにコントロールしているため、このバランスが崩れると、さまざまな不調を引き起こす原因になります。
2. 疲れの蓄積と免疫力の低下 厳しい夏の暑さによって、知らず知らずのうちに**「夏バテ」**が体に蓄積している可能性があります。夏バテの状態が続くと、食欲不振や睡眠不足になり、十分な栄養や休息がとれず、免疫力が低下してしまいます。
これらの変化が、秋バテと呼ばれるような体のだるさや不調につながるのです。
季節の変わり目に気を付けたい3つの不調
季節の変わり目に特に注意が必要な3つの不調について見ていきましょう。
1. 転倒・骨折 急な気温の変化で筋肉がこわばったり、血圧の変動が起こったりすることで、ふらつきやすくなります。また、夏バテによる体力や集中力の低下も、転倒のリスクを高めます。
2. 風邪やインフルエンザ 夏に蓄積した疲労や栄養不足によって免疫力が低下しているところに、乾燥や寒さが加わり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
3. 精神的な不調 日照時間が短くなることや、自律神経の乱れが原因で、気分が落ち込んだり、やる気が起きなかったりする方もいらっしゃいます。
これらの不調を未然に防ぎ、元気に秋を過ごすためには、日々の生活習慣を見直すことがとても大切です。
秋の不調を乗り越えるための3つのポイント
季節の変わり目を健やかに過ごすために、日常生活で取り入れたい3つのポイントをご紹介します。
1. 温かい食事と十分な水分補給 冷たい飲み物や食べ物から、温かいスープや煮物などに切り替え、体を内側から温めましょう。また、夏に引き続き、こまめな水分補給も重要です。
2. 質の良い睡眠 寝る前にぬるめのお湯にゆっくり浸かる、就寝前のスマホやテレビを控えるなど、リラックスして眠りにつけるよう工夫しましょう。
3. 適度な運動 ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。筋肉を動かすことで血行が促進され、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
「運動は苦手…」という方もご安心ください。次にご紹介する簡単なリハビリから始めてみませんか?
自宅でできる簡単リハビリと「ゆずの樹」の取り組み
ご自宅でできる簡単なリハビリをご紹介します。体調に合わせて、無理のない範囲で行いましょう。
・足首の曲げ伸ばし: 椅子に座って、かかとを床につけたまま、つま先を上げたり下げたりします。足のポンプ作用を促し、血行を良くする効果が期待できます。
・グーパー体操: 手をぎゅっと握り、パッと開く動作を繰り返します。手の筋肉を動かすことで、血行促進や脳の活性化につながります。
6: まとめ
夏から秋への季節の変わり目は、寒暖差や夏の疲れが原因で、自律神経が乱れやすく、体調を崩しやすい時期です。
特にご高齢の方は、転倒や風邪、気分の落ち込みなどに注意が必要です。
しかし、日々の生活習慣を少し見直すだけで、これらの不調を予防し、健やかな毎日を送ることができます。
私たちリハビリデイセンターゆずの樹では、柔道整復師、マッサージ師、鍼灸師、作業療法士、看護師など、様々な専門家が連携し、お一人おひとりの身体の状態に合わせた個別リハビリを提供しています。
「なんだか最近、体がだるくて…」
「家でどんな運動をすればいいか分からない…」
もし少しでも不安を感じることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。私たちと一緒に、寒さに負けない、元気な体づくりを始めていきませんか?
~通所型サービス~
〇市川リハビリデイセンターゆずの樹〇
(平田店)市川市平田2-5-4 ☎ 047-321-4835
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栄養不足が原因だった?高齢者に忍び寄る『低栄養』の危険と対策
 
      こんにちは!千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」機能訓練指導員の吉田です。
本日は、高齢者に忍び寄る「低栄養」の危険性についてお話したいと思います。
食事はきちんと摂っているつもりなのに、なんだか身体がだるい、疲れやすい…
最近、食欲がない、同じものばかり食べてしまう…
体重が減ってきた気がする…
そのようなお悩みに、心当たりはありませんか?実はそれ、「低栄養」のサインかもしれません。
低栄養とは、必要な栄養素が不足している状態を指します。特に高齢者の場合、自覚がないまま低栄養に陥っているケースが少なくありません。そして、この低栄養が原因で、様々な病気や体の不調が引き起こされる可能性があるのです。この記事では、低栄養が招く病気やその原因、そして今日からできる簡単な対策について、わかりやすく解説していきます。
栄養不足が招く、見過ごせない3つの病気
「最近、骨が弱くなった気がする…」「風邪をひきやすい…」「以前より筋力が落ちた…」
そのお悩み、もしかしたら栄養不足が原因かもしれません。低栄養の状態が続くと、特定の栄養素が不足し、様々な病気のリスクが高まります。ここでは、特に注意したい3つの病気について見ていきましょう。
1. 骨粗しょう症:カルシウムやビタミンD不足に要注意!
骨粗しょう症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨を強く保つためには、カルシウムと、その吸収を助けるビタミンDが不可欠です。食事量が減るとこれらの栄養素が不足しやすくなり、骨密度が低下してしまいます。
2. 貧血:鉄分やタンパク質不足が原因に
貧血は、体内に酸素を運ぶ赤血球が減少し、めまいや息切れ、疲れやすさなどの症状を引き起こします。特に高齢者の場合、鉄分やタンパク質、ビタミンB12などの不足が原因で貧血になるケースが少なくありません。
3. サルコペニア(筋肉減少症):タンパク質不足が引き起こす筋力低下
「サルコペニア」は、加齢による筋肉量の減少に加え、栄養不足が原因でさらに筋肉が衰えてしまう状態を指します。タンパク質は筋肉を作る重要な栄養素。不足すると筋肉量が減り、転倒のリスクが高まったり、歩くのがつらくなったりします。
なぜ気づかない?高齢者の低栄養に潜む3つの原因
「食事はしているのに、なぜ栄養が足りないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。高齢者の低栄養には、いくつかの見過ごされがちな原因があります。ここでは、特に代表的な3つを挙げます。
1. 食欲の低下
年齢を重ねると、味覚や嗅覚が鈍くなり、食事が美味しく感じられにくくなることがあります。また、病気の影響や薬の副作用で食欲がなくなることも少なくありません。食欲がないと、食事の量や種類が減り、栄養バランスが崩れてしまいます。
2. 咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)機能の低下
歯が弱くなったり、入れ歯が合わなかったりすると、食べ物をうまく噛めなくなり、肉や野菜など硬いものを避けるようになります。また、飲み込む力が弱くなると、むせやすくなり、食事をすること自体が億劫になってしまうこともあります。
3. 孤食による食生活の変化
一人暮らしの方や、家族と食事の時間帯がずれて一人で食事をする「孤食」が増えると、食事の準備が面倒になり、手軽な麺類やパンなどで済ませてしまうことが多くなります。その結果、食事内容が偏り、必要な栄養素が不足しやすくなります。
今日からできる!栄養をしっかり摂るための食事のコツ
低栄養を予防するためには、日々の食生活を少し見直すことが大切です。ここでは、無理なく実践できる簡単な食事のコツを3つご紹介します。
1. 毎食「主食・主菜・副菜」を意識してみましょう
バランスの良い食事の基本は、「主食(ごはん、パン、麺類など)」「主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)」「副菜(野菜、きのこ、海藻類など)」を揃えることです。これらを意識するだけで、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取することができます。
2. タンパク質を積極的に摂りましょう
筋肉や免疫細胞を作るタンパク質は、特に意識して摂りたい栄養素です。肉、魚、卵、牛乳、豆腐、納豆など、身近な食材に多く含まれています。いつもの食事に、ゆで卵や冷奴を一品加えるだけでも効果的です。
3. 3食以外に「おやつ」を活用しましょう
一度にたくさん食べられない方は、食事と食事の間に栄養を補う「おやつ」を取り入れるのがおすすめです。プリン、ヨーグルト、牛乳、チーズ、バナナなどが手軽で栄養価も高いので、ぜひ試してみてください。
これらの小さな工夫から、健康な身体づくりを始めてみませんか?
本日は、高齢者に忍び寄る「低栄養」について解説しました。
食欲がない、身体がだるいといった身近な症状は、実は低栄養のサインかもしれません。栄養不足は、骨粗しょう症や**サルコペニア(筋肉減少症)**といった様々な病気を引き起こすリスクを高めます。
低栄養を防ぐためには、毎食「主食・主菜・副菜」を意識し、タンパク質を積極的に摂るなど、日々の食生活を少し見直すことが大切です。
もし、ご自身やご家族の栄養面や健康面でご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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