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栄養不足が原因だった?高齢者に忍び寄る『低栄養』の危険と対策

こんにちは!千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」機能訓練指導員の吉田です。
本日は、高齢者に忍び寄る「低栄養」の危険性についてお話したいと思います。
食事はきちんと摂っているつもりなのに、なんだか身体がだるい、疲れやすい…
最近、食欲がない、同じものばかり食べてしまう…
体重が減ってきた気がする…
そのようなお悩みに、心当たりはありませんか?実はそれ、「低栄養」のサインかもしれません。
低栄養とは、必要な栄養素が不足している状態を指します。特に高齢者の場合、自覚がないまま低栄養に陥っているケースが少なくありません。そして、この低栄養が原因で、様々な病気や体の不調が引き起こされる可能性があるのです。この記事では、低栄養が招く病気やその原因、そして今日からできる簡単な対策について、わかりやすく解説していきます。
栄養不足が招く、見過ごせない3つの病気
「最近、骨が弱くなった気がする…」「風邪をひきやすい…」「以前より筋力が落ちた…」
そのお悩み、もしかしたら栄養不足が原因かもしれません。低栄養の状態が続くと、特定の栄養素が不足し、様々な病気のリスクが高まります。ここでは、特に注意したい3つの病気について見ていきましょう。
1. 骨粗しょう症:カルシウムやビタミンD不足に要注意!
骨粗しょう症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨を強く保つためには、カルシウムと、その吸収を助けるビタミンDが不可欠です。食事量が減るとこれらの栄養素が不足しやすくなり、骨密度が低下してしまいます。
2. 貧血:鉄分やタンパク質不足が原因に
貧血は、体内に酸素を運ぶ赤血球が減少し、めまいや息切れ、疲れやすさなどの症状を引き起こします。特に高齢者の場合、鉄分やタンパク質、ビタミンB12などの不足が原因で貧血になるケースが少なくありません。
3. サルコペニア(筋肉減少症):タンパク質不足が引き起こす筋力低下
「サルコペニア」は、加齢による筋肉量の減少に加え、栄養不足が原因でさらに筋肉が衰えてしまう状態を指します。タンパク質は筋肉を作る重要な栄養素。不足すると筋肉量が減り、転倒のリスクが高まったり、歩くのがつらくなったりします。
なぜ気づかない?高齢者の低栄養に潜む3つの原因
「食事はしているのに、なぜ栄養が足りないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。高齢者の低栄養には、いくつかの見過ごされがちな原因があります。ここでは、特に代表的な3つを挙げます。
1. 食欲の低下
年齢を重ねると、味覚や嗅覚が鈍くなり、食事が美味しく感じられにくくなることがあります。また、病気の影響や薬の副作用で食欲がなくなることも少なくありません。食欲がないと、食事の量や種類が減り、栄養バランスが崩れてしまいます。
2. 咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)機能の低下
歯が弱くなったり、入れ歯が合わなかったりすると、食べ物をうまく噛めなくなり、肉や野菜など硬いものを避けるようになります。また、飲み込む力が弱くなると、むせやすくなり、食事をすること自体が億劫になってしまうこともあります。
3. 孤食による食生活の変化
一人暮らしの方や、家族と食事の時間帯がずれて一人で食事をする「孤食」が増えると、食事の準備が面倒になり、手軽な麺類やパンなどで済ませてしまうことが多くなります。その結果、食事内容が偏り、必要な栄養素が不足しやすくなります。
今日からできる!栄養をしっかり摂るための食事のコツ
低栄養を予防するためには、日々の食生活を少し見直すことが大切です。ここでは、無理なく実践できる簡単な食事のコツを3つご紹介します。
1. 毎食「主食・主菜・副菜」を意識してみましょう
バランスの良い食事の基本は、「主食(ごはん、パン、麺類など)」「主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)」「副菜(野菜、きのこ、海藻類など)」を揃えることです。これらを意識するだけで、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取することができます。
2. タンパク質を積極的に摂りましょう
筋肉や免疫細胞を作るタンパク質は、特に意識して摂りたい栄養素です。肉、魚、卵、牛乳、豆腐、納豆など、身近な食材に多く含まれています。いつもの食事に、ゆで卵や冷奴を一品加えるだけでも効果的です。
3. 3食以外に「おやつ」を活用しましょう
一度にたくさん食べられない方は、食事と食事の間に栄養を補う「おやつ」を取り入れるのがおすすめです。プリン、ヨーグルト、牛乳、チーズ、バナナなどが手軽で栄養価も高いので、ぜひ試してみてください。
これらの小さな工夫から、健康な身体づくりを始めてみませんか?
本日は、高齢者に忍び寄る「低栄養」について解説しました。
食欲がない、身体がだるいといった身近な症状は、実は低栄養のサインかもしれません。栄養不足は、骨粗しょう症や**サルコペニア(筋肉減少症)**といった様々な病気を引き起こすリスクを高めます。
低栄養を防ぐためには、毎食「主食・主菜・副菜」を意識し、タンパク質を積極的に摂るなど、日々の食生活を少し見直すことが大切です。
もし、ご自身やご家族の栄養面や健康面でご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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