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2025
10 / 09
11:00

フレイル予防の第一歩!高齢者の「低栄養」が招く病気と今日からできる食事の工夫

フレイル予防の第一歩!高齢者の「低栄養」が招く病気と今日からできる食事の工夫

 

 

フレイル予防の第一歩!高齢者の「低栄養」が招く病気と今日からできる食事の工夫

 

 

はじめに:高齢者の元気の土台「栄養」に不安はありませんか?

 

こんにちは!千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」機能訓練指導員の吉田**。

本日は、健康で活発な毎日を送るために欠かせない「栄養」のお話です。

最近、「食事の量が減った」「なんとなく体がだるい」「疲れやすい」と感じることはありませんか?これらのサインは、実は「低栄養(栄養不足)」が忍び寄っている証かもしれません。低栄養とは、食事から摂取するエネルギーやタンパク質などの栄養素が不足し、健康を維持するために必要な量を満たせていない状態を指します。

そして、この低栄養は、「フレイル(虚弱)」と呼ばれる要介護の一歩手前の状態に直結します。フレイルが進行すると、体力が落ち、病気にかかりやすくなり入院や寝たきりのリスクが一気に高まってしまうのです。

ご自身の、またはご家族の「食事の量や内容」に不安はありませんか?

この記事では、低栄養が招く具体的な病気のリスクと、ご自宅で今日から簡単にできる食事の工夫について、機能訓練指導員の視点から分かりやすく解説していきます。


 

高齢者に忍び寄る「低栄養」とは?〜食欲不振だけが原因じゃない〜

 

低栄養とは、摂取するエネルギーやタンパク質が不足し、体がやせ衰えていく状態です。高齢者に低栄養が多い背景には、単に「食欲がない」ということ以外にも、いくつかの原因があります。

主な原因としては、1. 歯や入れ歯の問題で硬いものが食べにくい、2. 飲み込み(嚥下)機能の低下で食事に時間がかかる・誤嚥が怖い、3. 消化機能の低下で食事が負担になる、4. 一人暮らしや外出機会の減少による食事への意欲低下などが挙げられます。

特に注意が必要なのは、体重が減っていることです。食事量が減ると、活動に必要なエネルギーが不足し、体は筋肉を分解してエネルギーにしようとします。これにより筋肉量が減少し、さらに食欲が低下するという悪循環に陥ってしまいます。体重が半年で2〜3kg以上減った場合は、低栄養を強く疑い、対策を始めることが重要です。


 

見逃し厳禁!低栄養が招く三大病気・リスク

 

低栄養は、単に「痩せる」というだけでなく、様々な病気のリスクを高め、要介護状態へまっしぐらに進ませる要因となります。
特に高齢者にとってリスクが高い三大病気・リスクを見ていきましょう。

  1. フレイル・サルコペニアの進行: タンパク質不足は、筋肉量筋力の低下を招き、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)を引き起こします。これがフレイル(虚弱)へと繋がり、転倒や骨折のリスクが大幅に高まります。

  2. 免疫力の低下と感染症: 栄養が不足すると、病原菌と戦う免疫細胞が十分に作られず、肺炎インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。また、一度病気になると回復にも時間がかかり、重症化しやすい傾向があります。

  3. 骨粗鬆症と骨折: 低栄養、特にカルシウムビタミンDの不足は、骨密度を低下させ、骨粗鬆症を悪化させます。転倒した際に大腿骨(だいたいこつ)頸部骨折などを起こしやすくなり、これが寝たきりの主な原因の一つとなります。


 

元気を取り戻す!今日からできる低栄養を防ぐ食事の工夫

 

低栄養を防ぎ、元気を取り戻すための食事のポイントは、「タンパク質」と「少しの工夫」にあります。難しく考えず、まずは以下の3つから始めてみましょう。

  1. 毎食「タンパク質」を意識: 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品は筋肉を作る重要な栄養素です。例えば、納豆や卵、牛乳など手軽に摂れるタンパク質を食事に一品プラスする、おやつをヨーグルトやチーズに変えるなど、意識して摂るようにしましょう。

  2. 食べやすい形態の工夫: 硬いものが苦手なら、肉はひき肉にする、魚は骨のないものを選ぶ、野菜は柔らかく煮込むなど、飲み込みやすい形態に調理を工夫しましょう。

  3. 「欠食」を避ける: 食事は1日3食が基本です。食欲がない時は、無理に量を食べようとせず、少量でも栄養価の高いもの(おにぎり、パン、スープなど)を摂るようにしましょう。また、食事と食事の間におやつとして栄養補助食品などを活用するのも効果的です。


 

リハビリと栄養の両輪でフレイルを予防

 

私たちリハビリ専門家は、「運動だけ」では真の健康は得られないことを知っています。なぜなら、筋肉を作る栄養がなければ、どんなにリハビリを頑張っても効果が出にくいからです。低栄養を改善することは、リハビリの効果を最大限に引き出し、フレイル予防の土台となります。

逆に、運動をどれだけ頑張っていても、適切な栄養摂取ができていないとリハビリの効果も半減してしまうことも考えられます。

食事の時間、量などを習慣化し、体の健康つくりをしていきましょう!

 


 

まとめ:専門家と連携し、低栄養とフレイルを予防しましょう

 

高齢者にとって「低栄養」は、フレイル(虚弱)やサルコペニア、さらには肺炎骨折といった重篤な病気や要介護状態を招く見逃せないリスクです。

元気な毎日を維持するためには、日々のリハビリテーションだけでなく、食事からの適切な栄養摂取が欠かせません。特にタンパク質を意識して摂ること、そして食べやすい調理の工夫をすることが、低栄養を防ぐ第一歩です。

千葉県市川市のリハビリデイセンターゆずの樹では、機能訓練指導員をはじめとする多職種の専門家が、運動を通じて介護予防により皆様の健康をサポートします。「最近、食が細くなってきた」「体力が落ちた」と感じている方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

私たちと一緒に、低栄養とフレイルを予防し、安心して過ごせる生活を目指しましょう。

 

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