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『誤嚥性肺炎』を徹底解説!予防と対策で健康寿命を延ばしましょう!

はじめに:誤嚥性肺炎とは?
こんにちは!千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」機能訓練指導員の吉田です。
最近、食事中にむせることが増えたり、食後に声がガラガラしたりすることはありませんか? もしかしたら、それは誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のサインかもしれません。
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って気管に入り、肺で炎症を起こす病気です。特に高齢者に多く、命に関わることもあるため予防と早期発見がとても大切です。
「自分は大丈夫かな…」「家族がむせることが増えて心配」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、誤嚥性肺炎のリスクや、ご自宅でできる予防策について詳しくご紹介します。
誤嚥性肺炎とは?なぜ高齢者に多いの?
誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物、唾液が誤って気管から肺に入り、それらに含まれる細菌が原因で肺に炎症が起こる病気です。通常、気管に異物が入ると「むせる」ことで排出されますが、高齢になると、この「むせる力」や食べ物を飲み込む力が衰えやすくなります。
具体的には、嚥下機能(えんげきのう)の低下が大きな原因です。
嚥下機能とは、食べ物を口に入れてから胃に送るまでの一連の動きのことです。加齢によって、この機能に関わる筋肉や神経が衰えると、食べ物が食道ではなく誤って気管に入りやすくなります。また、脳血管疾患の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患も、嚥下機能の低下を招き、誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
「自分や家族の飲み込みが悪くなったかも?」と感じることはありませんか? 早期に気づき、適切な対策をとることが大切です。
自宅でできる!誤嚥性肺炎の予防につながる簡単な体操
誤嚥性肺炎の予防には、飲み込みに関わる筋肉を鍛えることが非常に効果的です。ご自宅で簡単にできる体操をご紹介しますので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。
1.首のストレッチ: 首をゆっくりと前後に倒したり、左右に傾けたり、回したりします。首周りの筋肉をほぐし、飲み込みやすい状態を作ります。
2.あご上げ体操: 仰向けに寝て、あごを突き出すように首だけを上げ、数秒キープします。この時、肩が上がらないように注意しましょう。飲み込みに関わる筋肉を鍛えます。
3.パタカラ体操: 「パ」「タ」「カ」「ラ」と口を大きく動かして発音します。それぞれの音を発音する際に使う口や舌の筋肉を鍛え、食べ物を上手にまとめる力を高めます。
4.舌の体操: 舌を前に突き出したり、左右に動かしたり、口の中で円を描くように回したりします。舌の動きを滑らかにし、食べ物を喉に送る助けになります。
5.空嚥下(からえんげ): 唾液を飲み込む動作を意識して行います。これは、飲み込みの練習になります。
これらの体操を行う際は、体調の良い時に、無理のない範囲で行ってください。継続することで、嚥下機能の維持・向上に役立ちます。
食事の工夫と注意点:誤嚥性肺炎を防ぐために
毎日の食事は、誤嚥性肺炎のリスクを大きく左右します。以下の点に注意して、安全で楽しい食事の時間を過ごしましょう。
1.姿勢を整える: 食事中は、椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばしましょう。あごを少し引く姿勢は、誤嚥を防ぐのに効果的です。
2.一口の量を少なくする: 一度にたくさん口に入れると、飲み込みきれずに誤嚥しやすくなります。少量ずつ口に入れ、しっかり噛んでから飲み込みましょう。
3.ゆっくりと食べる: 急いで食べると、飲み込みが追いつかずに誤嚥のリスクが高まります。時間をかけて、落ち着いて食事を楽しみましょう。
4.とろみをつける: 水分が多い汁物などは、むせやすい傾向があります。市販のとろみ剤などを利用して、適度なとろみをつけることで、スムーズに飲み込めるようになります。
5.食べ物の形態を工夫する: 飲み込みにくいパサパサした食べ物(パンや焼き芋など)は、牛乳やスープで湿らせたり、ゼリー状にしたりする工夫も有効です。また、噛みやすいように細かく刻む、やわらかく煮込むなども試してみてください。
6.食後はすぐに横にならない: 食後すぐに横になると、胃の内容物が逆流し、誤嚥につながる可能性があります。食後30分~1時間程度は、体を起こした状態で過ごしましょう。
これらの工夫は、日々の食事をより安全にするための大切なポイントです。
「リハビリデイセンターゆずの樹」ができること:専門的なサポートで誤嚥性肺炎を予防
「リハビリデイセンターゆずの樹」は、介護保険が適用できるリハビリ特化型デイサービスです。誤嚥性肺炎の予防には、日々の生活習慣の改善とともに、専門的な口腔の運動が非常に有効です。
当センターでは、柔道整復師、マッサージ師、鍼灸師、作業療法士、看護師、介護福祉士、生活相談員といった多職種の専門家が在籍し、利用者様お一人おひとりの身体状況や嚥下機能に合わせて、個別プログラムを作成し、提供しています。
具体的には、飲み込みに関わる口腔や喉の筋肉を鍛える嚥下体操を毎月テーマを決めて実施しており、ご自宅でできる口腔体操の資料をお渡しして継続的な口腔機能の維持・改善を支援しています。このような取り組みにより1人でも誤嚥性肺炎の方を減らせるように取り組んでいます。
「もっと安全に食事がしたい」「むせることが多くて心配」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「リハビリデイセンターゆずの樹」にご相談ください。皆様が安心して日常生活を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。
まとめ:健康つくりは健口(健康的な口腔機能)つくりから!
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って気管に入り、肺で炎症を起こす病気で、特に高齢者の方にとって深刻な問題となることがあります。飲み込みの機能が低下することが主な原因ですが、ご自宅でできる簡単な体操や食事の工夫によって、リスクを大きく減らすことができます。
このブログでは、首や口、舌の筋肉を鍛える体操や、「パタカラ体操」といった具体的な予防策をご紹介しました。また、食事の際には、姿勢を整え、一口の量を少なくし、とろみをつけるなどの工夫が有効です。
千葉県市川市にある「リハビリデイセンターゆずの樹」では、多職種の専門家が連携し、お一人おひとりの状態に合わせた個別リハビリテーションを通じて、誤嚥性肺炎の予防をサポートしています。むせることが増えて心配な方や、安全に食事をしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、安心して美味しい食事を楽しめる毎日を目指しましょう!
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