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『糖尿病』と上手に付き合うためのリハビリと生活習慣の秘訣

はじめに:糖尿病の基礎知識とリハビリの重要性
こんにちは!千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」機能訓練指導員の吉田です。
最近、健康診断で血糖値が高いと指摘され、漠然とした不安を感じていませんか?「もしかして糖尿病かも…」「将来の健康が心配…」そんな気持ちを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで、全身にさまざまな影響を及ぼす病気です。しかし、適切な対策を講じることで、その進行を遅らせ、健康的な生活を維持することが十分に可能です。
私たちリハビリデイセンターゆずの樹は、介護保険が適用できるリハビリ特化型デイサービスとして、地域の皆様の介護予防を幅広く支援しています。糖尿病の予防や進行抑制においても、運動療法を中心としたリハビリは非常に重要です。血糖値のコントロールだけでなく、合併症の予防にも繋がるため、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと考えています。
糖尿病と合併症:知っておきたいリスクと体の変化
糖尿病は、血糖値が高い状態が長く続くことで、全身の血管や神経にダメージを与えます。これにより、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。例えば、神経が障害されると手足のしびれや痛み、感覚の麻痺などが現れる糖尿病性神経障害、目の網膜の血管が損傷し視力低下や失明に至ることもある糖尿病性網膜症、腎臓の機能が低下し人工透析が必要になる場合もある糖尿病性腎症は、「三大合併症」として特に注意が必要です。
他にも、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患のリスクも高まりますし、免疫力の低下から感染症にかかりやすくなったり、足の壊疽に繋がる糖尿病性足病変なども見られます。「自分はまだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに合併症が進行していることも少なくありません。早期に適切な対策をとることが、これらの深刻な事態を防ぐ上で非常に重要です。
血糖値をコントロールする!自宅でできる簡単運動と食事のポイント
糖尿病と診断されたり、血糖値が高めだと指摘されたら、日々の生活習慣を見直すことが大切です。特に、運動と食事は血糖値コントロールの鍵を握ります。
ご自宅でも簡単に取り組める運動として、まずはウォーキングがおすすめです。1日30分程度、無理のない範囲で、少し汗ばむくらいのペースで続けてみましょう。また、下半身の大きな筋肉を鍛えるスクワットも効果的です。椅子に座るようにゆっくり腰を下ろす運動や、壁に手をついて行うことで、安全に行えます。運動は食後の血糖値上昇を抑える効果が期待できますが、体調が悪い時や、医師から運動を制限されている場合は無理に行わないでください。
糖尿病の方が注意したい・おすすめの食習慣
糖尿病の管理において、食事は治療の基本であり、最も重要な要素の一つです。「何を食べるか」だけでなく、「どのように食べるか」も血糖値のコントロールに大きく影響します。透析治療を受けている方は主治医の指示に従ってください。
【注意したい食習慣】 まず、血糖値を急激に上昇させる食べ方や食品には注意が必要です。
- 早食い・大食い: 血糖値が急上昇しやすくなります。ゆっくりとよく噛んで食べることを意識しましょう。
- 糖質の多い飲み物: 清涼飲料水や加糖のコーヒー・紅茶、果汁100%ジュースなども糖質が多く含まれているため、飲み過ぎには注意が必要です。水やお茶を選ぶようにしましょう。
- パン、麺類、お菓子などの摂りすぎ: これらは糖質が多く、血糖値に影響を与えやすい食品です。特に、精製された白い炭水化物(白米、食パンなど)は吸収が早く、血糖値が上がりやすい傾向があります。
- 食物繊維の不足: 食物繊維は糖の吸収を緩やかにする働きがあります。野菜不足は血糖値のコントロールを難しくします。
- 欠食(食事を抜くこと): 食事を抜くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなります。規則正しい時間に食事を摂るようにしましょう。
【おすすめの食習慣】 次に、血糖値を安定させ、健康的な食生活を送るためにおすすめの習慣です。
- 「ベジファースト」で食物繊維を先に摂る: 食事の最初に野菜やきのこ、海藻類などの食物繊維が豊富なものを食べると、その後の糖質の吸収が緩やかになります。
- バランスの取れた食事: 炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂り、特にタンパク質は筋肉の維持にも役立ちます。主食、主菜、副菜を揃えることを意識しましょう。
- GI値(グリセミック・インデックス)の低い食品を選ぶ: 血糖値の上昇が緩やかな食品を選びましょう。白米より玄米や雑穀米、食パンよりライ麦パンや全粒粉パン、いも類は蒸したり茹でたりする方がGI値が低くなる傾向があります。
- ゆっくりよく噛んで食べる: 満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぎます。
- 規則正しい時間に食事を摂る: 血糖値の急激な変動を抑えるために、3食を規則正しく摂りましょう。
- 水分をしっかり摂る: 糖尿病の合併症である腎症のリスクを抑えるためにも、適切な水分補給は重要です。ただし、糖分のない水やお茶にしましょう。
これらの食習慣は、血糖値のコントロールだけでなく、健康的な体重維持や生活習慣病の予防にも繋がります。ご自身の食生活を見直し、無理のない範囲で少しずつ取り入れていくことが大切です。
まとめ:専門家と連携し、糖尿病に負けない健康的な生活を
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで様々な合併症を引き起こす可能性のある病気ですが、適切なリハビリテーションと生活習慣の改善によって、その進行を遅らせ、健康的な生活を送ることができます。手足のしびれ、視力の低下、腎機能の低下など、気になる症状が現れる前に、早期の対策が重要です。日々のウォーキングやスクワットといった運動、バランスの取れた食事を心がけることで、血糖値のコントロールに繋がります。千葉県市川市の「リハビリデイセンターゆずの樹」では、柔道整復師、作業療法士、看護師など多職種の専門家が連携し、お一人おひとりに合わせた個別リハビリテーションを提供しています。血糖値の不安を抱えている方、合併症を予防したい方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちと一緒に、糖尿病に負けない健康的な毎日を目指しましょう。
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